2009年10月24日

南アフリカ、再びパレイラ氏を指揮官に 日本戦で初采配へ

 SAFA(南アフリカサッカー協会)は現地時間23日、ジョエル・サンタナ前監督の後任として、ブラジル人のカルロス・アウベルト・パレイラ氏(66)を招聘したことを発表した。パレイラ氏は18カ月ぶりの同代表指揮官復帰となる。ロイター通信が報じた。

 パレイラ氏は、1982年W杯でクウェートを、90年W杯でUAE、98年W杯でサウジアラビア、そして94年W杯と06年W杯でブラジルを率いた名将。10年W杯で南アフリカを指揮すれば、監督として最多の6大会を経験することになる。06年W杯閉幕後から南アフリカ代表の指揮官を務めていたが、がんを患う妻に付き添うため08年に辞任し、ブラジルに帰国。同地でフルミネンセを指揮し、その後解任となっていた。

 10年W杯ホスト国であるため予選免除となっている南アフリカは、このところテストマッチ9試合を戦って8敗と危機的状況にあった。現地サッカー界の著名人からは、南アフリカ人の監督を選ぶべきだとの批判もある。しかしSAFAのキルステン・ネマタンダニ会長は「南アフリカ生まれで、代表を率いることに意欲的な人々がいることはよく分かっている。しかし、候補者を絞り込んでいる時間はない」とコメント。開幕を約8カ月後に控えた段階で、同国には一刻の猶予もないと述べた。

 一方のパレイラ氏はブラジルのテレビ番組のなかで「これは我々が3年前に始めた仕事だ。残念ながら、家族の事情で私は中断せざるを得なかったが、このたび、彼ら(南アフリカ)はプロジェクトを再開することとなった」と語り、ゼロからのスタートではないことを強調。「W杯まで残された時間はわずかだが、取り組みはずっと前から始まっている。私は選手たちを知っているし、プレースタイルも、やることも分かっている。再始動に向け、こうしたことは間違いなく役に立つ」と、力強い言葉を残している。

 なお、南アフリカの次戦は11月14日にホームで行なわれる日本戦。パレイラ氏はこの試合で初采配を振るう見込みだ。



Posted by まいこん at 20:09│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。